狭い敷地を有効利用した家、デザイン性にあふれた住宅
コンペが求めている1区画の設計提案という趣旨に対して、我々の提案は街並みのデザインにも範囲を広げて11区画全体にわたっております。調和のとれた街並みを形成するべく統一されたデザインルールや外観、意匠により「群」としてのデザインの強さが備わり、個々の住宅だけでは獲得しえない魅力をもちます。
周囲の豊富な緑樹を背景に各住宅はそれらの風景を取り込みつつ、一方で中央の街路に対しても積極的にオープンな構成にしています。ヨーロッパの古い市街地に見られるように、バルコニーなどを通して各家庭の暮らしが街並みににじみ出てくるような空間構成・空間演出を狙っています。
各家庭の暮らしはおのずと多様なものになるでしょうから、そういった個性はそのまま街路の風景として現れてきて、その背景としての建物群の意匠は統一された抑制の効いたものであるのが望ましいと考えます。
No.1~7の高台状の区画は有効敷地面積が限られているため3階建てで、No.8~11の低い方の区画は敷地にゆとりがあるので2階建てで計画しています。耐震壁の通りを良くしたシンプルでキュービックなまとまりのある構成にしつつ、単調にならないようバルコニーや庇が各所に出っ張って奥行がある意匠にしています。街路に対して積極的にオープンにしつつ、バルコニーには奥行と衝立のような控え壁があることで、ほどよく隔てられたような距離感で街と接しているような関係性をつくり出しています。
単なる分譲戸建て住宅ではない、魅力的な街並みを形成し開放的な爽やかな雰囲気の住宅群を計画することでユーザーに大いなる付加価値を提供できると考えます。
提案イメージパース
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残り時間 | 募集終了 |
採用賞金 | 200,000円 |
参加者数 | 20人 |